有名な高配当ETFの組入れ上位20社の平均配当性向が、およそ90%に達している。
9月度に大幅減配で溜息をついたホルダーも多いと思う。
前回のブログに書いたとおり、配当系のETFの最大リスクは、「減配」である。
原油価格は、現在40ドルを下回り石油関連銘柄が軒並みダメージを負い、
FRBの金融緩和が当面続くことが予想される金融セクターにとっては、
しばらく向かい風の状況が続く。
こうした現在の経済状況を考えると、次回の分配金も減配は避けることはできないだろう。
高配当ETFには、エネルギーセクター、金融セクターを多く含んでいるので
高配当ETFホルダーの握力が試される期間が続きそうです。
「いつかは株価がコロナ前の水準まで戻る」
「景気が戻れば、増配して配当もまた期待できる」
・・・
と淡い期待を持ちながら、今後過ごすであろう長い年月は、
常人では耐えられない含み損との戦いである。
年初来パフォーマンスがマイナス20%を超える先進国ETFは、4つあった。
(うち1つはベア3倍 レバレッジなので実質3つ)
20%リターンを得るのに、何年掛かるんだろう・・・
本当に株価が元の水準にまで戻るんだろうか・・・
産業構造の変化が激しい現在に、衰退産業へ資金が再び流入することはあるのだろうか・・・
現在の投資の主流は、インデックス投資であり、グロース株であろう。
グロース投資家が、バリュー投資家になることはないだろう。
なぜなら、投資で求めている時間軸が違う。
利回りを求めるような投資行動はとらない。
長期運用をするなら、インデックスで十分であるからだ。
あのバフェットでさえ、航空株・銀行株を手放した。
それなのに、高配当ETFホルダーは未だバイアンドホールドを続けている。
付け加えると、バフェット率いるバークシャーハザウェイのポートフォリオには、ハイテク関連の銘柄が含まれている。
先日、IPOされたスノーフレイクも含まれてる。
ポートフォリオは、常に入れ替えが必要である。